【新規開拓】製造業ブランディング・マーケティングで約2,000万円の商談獲得
株式会社ウイルテック 様

しかし、方向性が定まらないまま施策を進めると、「予算をかけたのに商談につながらない」「コンセプトの見直しが必要になった」「自社が獲得したい案件とズレている」といった事態に陥りかねません。
製造業の技術力や品質といった強みを顧客視点の価値として言語化できていない企業が多く、訴求軸が曖昧なまま施策を進めてしまうこともあります。
また、これまで既存顧客や営業担当者との関係性を中心に受注してきた企業では、マーケティング専任人材やコンテンツ制作体制が不足しているケースも少なくありません。
その結果、デジタルを活用した新規顧客の開拓まで手が回らず、従来型の属人的な営業活動からなかなか脱却できないという企業は多いのではないでしょうか。
こうした課題を解決するためには、単発のWebサイト制作や広告施策を実施するだけでなく、自社の強みを整理し、「誰に・どのような価値を提供する企業なのか」を明確にした上で施策へ落とし込むことが重要です。
メディックスは、25年以上、500社以上のBtoB企業の支援実績を活かして、製造業のブランディング・マーケティングを支援しています。
今回は、株式会社ウイルテックのEMSソリューション「WILL ONE」の立ち上げを通じて、約2,000万円の商談獲得につながった事例を紹介します。
新規開拓の営業リソースもノウハウも足りなかった…辿り着いたデジタルマーケティング
グループ会社(※1)も含めたウイルテックグループの機能・ノウハウを集結させて、設計・製造からアフターサービスまでをワンストップで支援する国内EMS事業を立ち上げました。
そこで課題になったのが、「新規顧客をどうやって開拓するか」という点です。3社ともに既存顧客との取引は安定していましたが、「新規開拓の体制が整っていなかった」とウイルテックの和田氏(社長室 戦略支援課 課長)と田原氏(社長室 戦略支援課 主任)は話します。
「当社・グループ会社は、大手の顧客と深く長く取引してきました。しかし、既存のお客様から派生して案件につながることはあっても、顧客数そのものが増える状況ではありませんでした。事業拡大をするために、新規顧客をしっかり開拓する必要がありました」(和田氏)
「既存事業を抱える中で、どうしても営業リソースが足りない状態でした。社内にはマーケティングに関する知見がほとんどなく、当時はブランド名さえ決まっていない。いろいろと模索をした結果、『デジタルマーケティングがひとつの突破口になるのではないか?』と」(田原氏)
ウイルテックは、製造業の業界知見があり、ブランディング・マーケティングを伴走支援してくれるパートナーを探し始めます。10社ほど比較検討する中で最終的に選ばれたのが、メディックスでした。
(※1)技術商社機能と、基板実装を中心に多品種変量を得意とする生産体制を保有している「デバイス販売テクノ株式会社」と、照明メーカーとして75年以上にわたり、光技術を活用した製品の開発・製造・販売を手掛け、国内メーカーとしての品質管理力、生産管理力を強みにしている「株式会社ホタルクス」
製造業×デジタルマーケティングの知見が、メディックスを選んだ決め手に
社内でさまざまな意見が飛び交う中、メディックスを選んだ決め手は「製造業の業界理解」と「デジタルマーケティング」両方の知見があった点と和田氏は話します。
「上層部の意見も参考にしながら、さまざまなベンダーやコンサル会社に相談しました。その中でもメディックスさんには、製造業とデジタルマーケティングの両方の知見があった。担当するコンサルタントに製造業の実務経験があり、商談など成果を出せるご提案をしていただいたことが大きかったですね」(和田氏)
たとえば、事業の中核となるEMSは「電子機器製造受託(Electronics Manufacturing Service)」の略称ですが、業界外ではあまり馴染みがない言葉です。パートナーの業界理解が乏しいと、用語やビジネス構造から説明する必要があるため、スピード感のあるブランド展開は難しくなります。
そこでウイルテックは「製造業の知見」を重視しましたが、パートナーを決めるまでには
紆余曲折がありました。
「さまざまなキーワードで検索をかけて、いくつものWebサイトを転々としました。そのうち何社かは商談まで進み、『こういう施策をやらないといけない』と認識はできましたが、ピンとくる会社さんはなかなか見つからず…。どの業界にも共通するような提案ではなく、製造業特化で伴走してくれるパートナーを選びたいと思い、その過程でメディックスを見つけました」(田原氏)
商談や比較検討を繰り返しながら、最終的には2社まで候補を絞ったウイルテック。メディックスを選んだ最後の一押しは、伴走支援の手厚さだったようです。
「メディックスさんは、我々の課題に対して、ブランド戦略からデジタルマーケティングまで、真摯に相談に乗っていただけた。最終的な商談獲得に向けた施策のイメージができましたし、『話しながら一緒に作っていく』という感覚がありましたね」(和田氏)

ブランド設計、Webサイト構築、SEO/AIO対策コラム、MA導入で問い合わせを獲得
パートナーに選ばれたメディックスは、EMS事業のブランド設計から取りかかりました。ヒアリングを通して強みを整理し、「柔軟性」や「ワンストップ」といったコンセプトを設定。認知のされやすさも踏まえて複数のブランド名を提案し、最終的に「WILL ONE」が選ばれました。
「社内でも意見は割れましたが、『国内でワンストップ』の特徴がわかりやすいブランド名になったと思います。イメージ通りの結果になったのは、まさに業界や事業への理解があってこそですよね。社内での定着に満足せず、最終的には『国内の製造受託・EMSといえばWILL ONE』と想起してもらえるブランドを目指しています」(和田氏)
メディックスはブランドの設計に加え、ロゴやWebサイトの制作、MAツールの導入、運用型広告の導入なども支援。ソリューションサイトでは「柔軟性」のコンセプトを崩さないように、柔らかいトーンを多めにするなどの工夫を施しました。ウイルテックと協議を重ねながら、製造業特有の堅苦しさを感じさせないサイトに仕上げています。
その中でも、SEO/AIO対策コラムの制作サポートは「非常に助かった」と田原氏は振り返ります。
「何から始めていいかわからない状態でしたが、スモールステップで『まずはこれをやりましょう』と具体的に教えていただけた。『どういう訴求をすべきか』や『どういった要素を入れればいいか』を聞きながら、取っかかりになるコラムを制作できたので、網羅的に知識がつきましたね。実はそのコラムから、『国内でモノづくりがしたい』という問い合わせも入ったんですよ」(田原氏)

生成AIを活用した検索が増えている中、問い合わせのハードルは徐々に上がっています。技術情報だけで関心を惹くのは難しいケースもあるため、WILL ONEのソリューションサイトでは単なるスペック紹介にとどまらず、「お役立ち情報」を掲載する方向性を提案しました。立ち上げ当初に作成したコラムは、「EMS 製造」のキーワードでGoogle検索順位が圏外から1位を獲得しています(※2026年7月現在)。
ゼロから約2,000万円規模の商談獲得。展示会×デジタルマーケティングのビジョン
メディックスの製造業ブランディング・マーケティング施策により、ウイルテックは約半年で問い合わせを獲得。約2,000万円規模の見込み商談になっています。新規の問い合わせ獲得について、和田氏は次のように振り返ります。
「成果が出るまでに時間がかかることは覚悟していましたが、施策を始めてから半年間は不安でしたね。だからこそ、問い合わせが入ったときは、社内のみんなでバーっと盛り上がりました。製造業に『国内回帰』のニーズがあることを実感しましたし、モノづくり全体の支援に寄与できることにも嬉しさを覚えました」(和田氏)

デジタルマーケティング施策の効果は、意外なところにも表れました。これまでは単発施策の意味合いが強かった展示会も、少しずつ位置づけが変わっていきます。
「1件はコーポレートサイトからの問い合わせでしたが、もう1件のお客様は生成AIで探していたところ、WILL ONEのソリューションサイトがヒットしたようでして。調べてみると、10秒ほどの滞在時間で問い合わせフォームに移っていたので、想像以上の反響があったと感じました」(田原氏)
「以前は展示会に出展すると、『展示会単発で案件化したか』を見られることが多かったです。最近では、『展示会で獲得したリードをデジタルマーケティングにつなげる』といった考え方が徐々に浸透し、相乗効果を期待するようになりました。展示会とデジタルを分けるのではなく、両方を組み合わせる意識になったと思います」(和田氏)
今後については、引き続きコラムなどのWebコンテンツを拡充し、SNSや広告施策への展開も視野に入れているとのこと。最初に明確なコンセプトを設定したからこそ、スピード感を維持しながら次のステップである「発信」を見据えられる状態になっています。
最後に、事業やブランディング、マーケティングに関する展望、メディックスに期待することを話していただきました。
「デジタルマーケティングについては、まだまだやれることがあると感じています。コンテンツという資産を活かして、どうやってお客様との接点を増やし、いかに商談機会までつなげるか。情報発信のやり方を変えてみるなど、メディックスさんの力を借りながらさまざまな施策に挑戦したいです」(田原氏)
「WILL ONEならではの価値をもっと発信しながら、『生産体制を見直したい』『国内回帰がしたい』といったニーズに幅広く応えたいです。そのためには、グループで培ったノウハウや人財を活かすことに加え、やはりブランディングも重要になると思います。メディックスさんには当社のブランドや事業への理解があるので、今後も一緒に取り組んでいきたいですね」(和田氏)








