オンラインでのマーケティングプロセスの伸長に伴い、BtoBビジネスでもコンテンツマーケティングの重要性が高まっています。このような中で、企業がコンテンツマーケティングに取り組むときにまず考えるのは、「コンテンツ制作を外注するか?内製するか?」ではないでしょうか。
外注と内製には、それぞれメリットもあれば、デメリットもあります。本記事では外注と内製のメリット・デメリットを紹介し、企業のコンテンツ制作のポイントについて考察します。
目次
外注と内製のメリット・デメリット
外注と内製それぞれのメリット・デメリットは、次のように分けることができます。
■外注と内製のメリット・デメリット
外注 | 内製 | |
メリット | ・社内リソースを軽減できる ・コンテンツの質を担保できる |
・コミュニケーションが円滑に進む |
デメリット | ・コミュニケーションに時間がかかる | ・コンテンツ制作のノウハウがない |
それでは、それぞれのメリット・デメリットについて説明をしていきます。
外注のメリット
コンテンツを制作するには、企画を立て、取材やヒアリングをして構成を練り、文章を書き、校正するという工程が必要です。1本の制作にも時間がかかるので、社内の限られたメンバーですべてを対応するのは負担が大きいといえます。コンテンツ制作にかかりきりになってしまうと、ほかの業務が進みません。そこで、外注して社内メンバーの負担を減らせば、コンテンツ制作以外の業務に時間を充てることができます。
またコンテンツ制作を専門としている会社には、ノウハウの蓄積があります。そのノウハウを生かして企画の提案からライティング・校正までの工程を実施できるため、質の高いコンテンツを制作することが可能になります。
このようにコンテンツ制作を外注するメリットは大きいのです。
外注のデメリット
一方で制作会社は、自社のビジネスに関する理解や、製品・サービスの知識は多くありません。そのため、緊密にコミュニケーションをとりながら制作作業を進める必要があります。コンテンツ制作を始めたばかりの時期は、ビジネスや製品・サービスについて制作会社に説明したり、制作会社からの質問に対応したりする工数がかかります。外注するときは、初期段階に多少の手間がかかると認識しておきましょう。
内製のメリット
内製の最も大きなメリットは、コミュニケーションの円滑さにあります。社内メンバーはビジネスや製品・サービスに関する共通認識があるため、わざわざ説明しなくてもコンテンツを制作できます。打ち合わせやちょっとしたコミュニケーションも、社内メンバーのみなら円滑に進められるでしょう。
内製のデメリット
一方でいざ内製してみると、文章を書くことは意外と難しく、慣れていないメンバーにとっては大きな負担です。「思うようなコンテンツが作れない」という理由で制作が滞ってしまう可能性もあります。“書ける人”を確保しようとしても、すぐに見つかるとは限りません。時間をかけてメンバーに経験を積んでもらい、ノウハウを蓄積してもらうことで、ようやく安定してコンテンツ制作ができるようになります。そのためには、社内リソースを確保する必要があります。
これまでの内容でもお気づきのとおり、コンテンツマーケティングに取り組み始めた段階では、社内でコンテンツ制作を完結できる体制を整えるのは、容易ではありません。「コンテンツ制作が計画どおりに進まない」、「コンテンツを制作しているけれど、内容に自信がない」と苦慮することもあるでしょう。そのような時には、社内で抱え込まずに、企画立案やライティングを制作会社に依頼するのも1つの方法です。特に立ち上げの時期は、外注をおすすめします。
BtoB企業のコンテンツ制作を外注する際のポイント3つ
それでは、コンテンツ制作を外注する場合は、何に注意すればよいのでしょうか。制作会社を選ぶポイントと、制作を進める上でのポイントについて解説します。
1.「コンテンツ制作の目的」を設定し、それに合った制作会社を選ぶ
制作目的を明確にすることで、必要なコンテンツが決まります。例えば、オウンドメディアへの流入数増加が目的であれば、SEOを意識したコンテンツが必要になります。制作会社もそれぞれに得意なジャンルがあり、ライターが持っている専門知識やスキルも様々です。サービスの提供範囲や実績を調べて、自社の目的に合った制作会社を選びましょう。また、依頼する際には、コンテンツ制作の目的を詳しく伝えることが大切です。
2.「ITテクニカルライター」のアサインができる制作会社を選ぶ
BtoB企業向け、特にIT関連企業向けのコンテンツの場合、ライターにIT知識がなければ内容を正しく理解できないことも多いでしょう。制作会社を選ぶ際の基準として、ITリテラシーの高いテクニカルライターをアサインできるかどうかは非常に重要です。
また、制作会社にITコンテンツ制作の経験豊富なディレクターがいれば、ライターが制作するコンテンツの内容を的確にコントロールしてもらうことが可能です。そういった体制をとれる制作会社を選ぶことで、コンテンツの質の向上につながります。
3.「取材やヒアリング」を実施する
目的に合ったコンテンツ制作には、取材やヒアリングが欠かせません。ビジネスや製品・サービスについて、最も深い知識を持っている担当者から話を聞き、ITテクニカルライターの知識やスキルと組み合わせることで、読者に満足してもらえるコンテンツが仕上がります。スピード重視で取材やヒアリングの工程を省略してしまうと、求める水準のコンテンツがなかなか出来上がらず、社内メンバーが修正せざるを得ない場合も。それでは余計な工数がかかってしまいます。
一口にITテクニカルライターといっても、各人の専門領域は異なります。高度な専門知識が求められる分野のコンテンツを制作する場合は、取材時、社内のエバンジェリストに同席してもらうことなども検討しましょう。
まとめ
質の高いコンテンツを制作するには、時間も労力もかかります。社内にコンテンツ制作の体制が整っておらず、ノウハウもない段階では、特に負荷が大きくなるでしょう。そこで、信頼できる外注先を見つけて、うまく連携をとっていくことが安定的なコンテンツ制作の鍵となります。
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