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BtoB広告で成果を上げるには?戦略、手法、成功事例を一挙公開

Jul 23, 2024 12:50:52 PM

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BtoB広告とは、企業が顧客となる企業に対して製品やサービスをプロモーションするための施策です。従来の営業活動よりも、さらに効率的な販路の拡大を実現するには欠かせない重要なツールとなっています。

一方で、
「BtoB広告の運用を開始したが、予算を消費するばかり…」
「露出は増えたが、成約(CV)につながっていない…」
「予算を、どの広告媒体に使えばいいかわからない…」
など、悩みを抱える企業のマーケティング担当者は少なくありません。

そこで、本記事では、BtoB広告に特化した効果的な運用方法や、デジタル広告の基礎、SNS広告への展開のコツなどを、成功事例とともに解説します。

 

目次

BtoB広告の基本と戦略

 

BtoB広告の基本的な役割

BtoB広告の最も重要な役割は、企業やブランドの認知を拡大し、リードを多く獲得することです。リードとは、見込み客のことで、製品やサービスに関心を示し、将来的に購買へつながる可能性のある企業や個人を指します。
特に、新しい市場への参入や新製品の発表時には、自社の存在を知らせるために広告が不可欠です。ブランド認知度を向上させることで、単なるリード獲得にとどまらず、企業としての信頼性を高める効果も得られます。

また、BtoB広告は、ターゲット企業が製品やサービスを検討する過程において繰り返し目にすることで、その利点や使用方法への理解を深める役割も果たします。

 

BtoB広告の基本戦略

BtoB広告で効果を出すためには、下記3つの基本戦略が重要です。


■広告の目的の設定
■ターゲティングの明確化
■必要予算の算出

 

広告の目的の設定

まず、広告の目的を明確に設定することが重要です。

多くの場合、最終的には売上の拡大を達成するため、商品やサービスの認知の拡大、リード獲得・育成を目的に据えることが多いでしょう。目的を設定することで、広告のメッセージやクリエイティブ、キャンペーンの成功指標といった具体的に定量測定できる目標(KPI)を明確にすることができ、効果的な広告の運用が可能となります。

 

KPIの具体例には、
・ Webサイトへの流入数
・トライアルへの申込数
・ウェビナーやイベントへの参加者数
・メールマガジンの新規登録者数
・ホワイトペーパーのDL数 

などが挙げられます。

 

ターゲティングの明確化

次に、広告を配信するターゲットを絞り込みます。

ターゲットを明確にすることで、自社の商品・サービスに興味を持つ可能性の高い担当者や決定者にだけ、広告を表示できるので、質の高いリードを獲得できます。
また、不要な人に広告が表示されないため、限りある予算を効果的に配分でき、投資対効果(ROI)を高めることにもつながります。

ターゲティング設定の精密度合いは、広告媒体により異なります。業種・業界、企業規模、役職・部門など、ターゲット企業の属性や購買プロセスを考慮して設定しましょう。

 

必要予算の算出

最後に、設定したKPIを達成するための必要予算を割り出します。

【KPI達成のための、必要予算の算出方法】
必要予算=目標コンバージョン数(KPI) × コンバージョン単価(CPA)

例えば、ホワイトペーパーのDL数を月間100件達成したいとします。1件につき、5,000円の広告費がかかると想定した場合、合計50万円が必要予算となります。
なお、CPAの計算式は、「広告費÷コンバージョン数」です。自社独自のデータがない場合は、業界のCPA平均単価を指標にすると良いでしょう。

BtoB広告の効果を最大化するには、「広告の目的の設定」「ターゲティングの明確化」「必要予算の算出」の3つの基本戦略が不可欠です。これらのステップを踏んだ後に、適切な広告手法の選定へと進むことができます。

 

続いて、BtoB広告の主な種類を紹介し、さらに具体的な手法について詳しく解説します。

 

デジタル広告の種類

具体的なデジタル広告の手法は、大きく6つに分けられます。デジタル広告は従来の広告手法と比べてターゲティングが詳細で、リアルタイムでの成果測定やデータ分析が可能です。柔軟な予算管理ができ、コストパフォーマンスが良い点も大きなメリットです。

 

リスティング広告
GoogleやYahoo!などの検索エンジン上で、特定のキーワードに連動して表示される広告です。ユーザの検索キーワードに基づくため、特定のニーズを持つ見込み客に対して即効性が期待でき、高い精度でのリーチが可能です。

 

マイクロソフト広告
検索エンジン「Bing」を含む、マイクロソフトのプラットフォーム上で展開される広告です。Googleに比べて競争が少なく、コストが抑えられる場合もあります。また、特定の地域や業界へのリーチ強化に有効です。


動画広告
その名のとおり、YouTubeなどの動画プラットフォーム上で再生される広告です。視覚と聴覚を活用することで、強いブランド印象を残すことができます。映像で製品のデモンストレーションや企業のストーリーを伝えることで、潜在顧客の理解を深めるのに役立ちます。

 

SNS広告
LinkedIn、Facebook、X(旧Twitter)などのソーシャルメディアプラットフォーム上で配信される広告です。高いターゲティング精度と、業界特化型のオーディエンスへのリーチが可能です。

 

ディスプレイ広告
Webサイト上に表示されるバナーやポップアップ形式の広告です。広範なオーディエンスにリーチでき、リターゲティングによるリードの再捕捉も可能です。ブランド認知の向上と、特定のWebサイトの訪問者へのリターゲティングに適しています。

 

記事広告
メディアやパートナーサイトに掲載される、記事の形を取る広告コンテンツです。客観性を保った情報提供を通じて、読者の関心を引き、エンゲージメントを高めることができます。また、専門家による監修をつけた記事など、より高品質な情報提供ができれば、信頼感の醸成にもつながります。

 

※BtoB広告に最適な媒体の特長やメリット、デメリットは、次章「BtoB広告の手法と選び方」にて紹介します。

 

デジタル以外の広告の種類

BtoBマーケティングに貢献する広告は、デジタル広告だけではありません。デジタル以外のBtoB広告は、ポスターやディスプレイなどの物理的な存在感や視覚的なインパクトを通じて、ブランド認知の向上やリードの獲得に寄与します。しかし、高いコストや効果測定の難しさ、デジタル広告と違って具体的なターゲティングがしにくい点も考慮する必要があります。

 

交通広告
交通広告とは、バスや電車、タクシーなどの交通機関やその周辺に設置される広告です。長時間にわたって目にする機会が多く、特定の地域や通勤ルートでの認知度を高め、ローカルなターゲットにリーチできます。

 

サイネージ広告
デジタルディスプレイを使用した広告で、ショッピングモールやオフィスビル、公共の場所などに設置されます。動画などのコンテンツを表示することで、注目を集めやすく、柔軟なメッセージの更新が可能です。特定のターゲットが集まる場所に設置することで、効率的なリーチが期待できます。

 

印刷広告
業界専門誌やビジネス新聞に掲載される広告です。専門的な読者層にリーチしやすく、信頼性の高いメディアによるバックアップを得られます。

 

展示会・イベント広告
展示会やイベント参加は、顧客やパートナー企業と直接会話し、信頼を築く機会になります。展示会では、製品やサービスを実際に見て触れることで、顧客のニーズに応じた詳細な情報を提供することができます。一方で、展示会やイベントへの参加には、費用や人的コストがかかるというデメリットもあります。準備やブースの設営、参加費用などが必要であり、効果的な運営が求められます。

 

 

BtoB広告(運用型広告)の手法と選び方

 

どのようなポイントを押さえれば、自社のターゲットに最適な広告手法を選び、最小限の費用で最大限の効果を出す広告キャンペーンを打てるのでしょうか?

BtoB広告に有用な媒体なのが、「運用型広告」です。運用型広告とは、予算やターゲットなどを随時、調整しながら効果を最大化するインターネット広告の手法を指します。GoogleやYahoo!の検索連動型広告(リスティング広告)、YouTubeの動画広告、ディスプレイ広告、FacebookなどのSNS広告などが代表例です。

 

この章では、幅広くBtoBマーケティングで活用されている「運用型広告」における、最適な広告手法の選び方や各手法のメリット・デメリットを解説します。

 

運用型広告のメリット

1.予算とクリエイティブのリアルタイム調整ができる(市場動向への迅速な対応が可能)

  1. BtoBビジネスでは、案件獲得までの検討期間は長期にわたることが一般的です。そのため、広告キャンペーンも長期的な視点で継続することが必要です。一方で、市場環境や顧客ニーズは常に変化しているので、それに合わせて広告戦略も柔軟に調整することが求められます。

運用型広告であれば、広告主がリアルタイムで予算とクリエイティブを変更できます。クリック率(CTR)やコンバージョン率 (CVR) などのパフォーマンス指標を常に把握し、データに基づいて最適化することで、無駄な広告費を抑えつつ、効果的な広告配信を実現できるでしょう。

  1. 2.高度なターゲティングができる(意思決定層への効率的なリーチが可能)

BtoBマーケティングを成功させるには、特定の業界や職務、意思決定層に広告を効率的に届けることも重要です。運用型広告は、ユーザの行動データやプロフィール情報を活用した高度なターゲティング機能により、精度の高い配信を実現できます。
従来の広告では、ターゲティング精度が低く、無駄な露出が多く発生してしまうことも少なくありませんでした。しかし、運用型広告であれば、潜在顧客を効率的に絞り込み、広告費を最大限に活用することができます。

上記をふまえた上で、BtoBマーケティングに最適な運用型広告の手法を5つ解説します。

 

BtoB リスティング広告

リスティング広告は、ユーザが検索するキーワードに基づいて検索結果や関連するコンテンツに表示されるWeb広告です。リスティング広告には、検索エンジンに表示される「検索連動型広告」と、メディアのコンテンツ内で表示される「コンテンツ連動型広告」があります。

リスティング広告の最大の特長として、下図のようにBtoB関連キーワードの検索数は少なく、競争が激しくなるため、クリック単価(CPC)が高くなる傾向があります。競争率の低いキーワードを選定するなど、戦略的に行えば高い効果も見込めるでしょう。

【BtoB関連キーワードとBtoC関連キーワードの検索ボリューム例】

分類 キーワード 検索ボリューム(月間検索数)
BtoB 会計ソフト 中小企業 100~1000
BtoC 家計簿 アプリ 1000~1万

 

また、リスティング広告では地域・デバイス・時間帯・ユーザ属性など、細かなターゲティングが可能です。特にBtoBのターゲット層は平日の9時〜19時頃に勤務しているPCユーザがメインです。適切な絞り込みを行えば無駄な広告費を抑えつつ、効果的な広告配信が可能になります。また、リアルタイムで数値による効果測定ができるため、広告の費用対効果(ROAS)を評価し、改善策を立てることができます。

より詳しいBtoBリスティング広告の運用方法やメリットは、以下よりご覧いただけます。

 

BtoBリスティング広告とは?実施のメリットや効果的な運用方法をご紹介
https://btob.medix-inc.co.jp/blog/btob%EF%BD%B0listing-ads

 

BtoB マイクロソフト広告

マイクロソフト広告は、Microsoft社が提供する広告プラットフォームです。
Google広告・Yahoo!広告と同様に、詳細なターゲティングやキーワード設定が行なうことができ、基本機能はほぼ変わりません。キャンペーン設定のインポートも簡単に行えるため、新規出稿時はもちろん、移行時や横展開する際にも便利です。

配信媒体の1つである検索エンジンBingは、2022年9月時点で日本国内でYahoo!のシェアを上回る(PCの場合)など、今後も大きな成長が見込まれています。さらに、日本企業の多くで採用されているMicrosoft Edge、Outlookなどのサービス内に広告表示できるため、Google広告やYahoo!広告ではリーチできない企業にリーチできる点も、BtoB広告を行う企業にとっては大きな利点といえます。

2022年5月に日本で提供が開始された新しい媒体のため、国内での導入事例はほかの手法と比較するとまだ少ないですが、これからの発展に期待できるでしょう。

より詳しいBtoB マイクロソフト広告の運用方法やメリットは、下記よりご覧いただけます。


Microsoft 広告とは?Google/Yahoo!広告との違いや、最新の配信実績を公開
https://btob.medix-inc.co.jp/blog/microsoft-advertising

 

BtoB 動画広告

動画広告はその名のとおり、動画コンテンツを利用してターゲットに企業の認知度や信頼性を高めるための手法です。

BtoCでは、製品紹介やエンターテインメント的なコンテンツが一般的ですが、BtoBでもその有効性が認められています。動画広告は商品・サービスのデモンストレーション、顧客教育、ブランド認知を目的として利用されます。例えば、SNS広告を動画形式にしたり、ウェビナーの配信をしたり、といった使い方です。

また、デジタル化が進む現代では、オンラインでの情報収集が主流です。特に、コロナ禍以降はオンラインでのやり取りが増加し、動画コンテンツの需要も高まっています。この流れに即した動画広告は、より多くの情報を視覚的に伝え、複雑な製品やサービスを簡潔に説明するのに適しています。

その反面、動画コンテンツの制作には、特別なソフトやスキルが必要で、テキストコンテンツに比べてコストがかかります。加えて、動画の制作には多くの工程があり、公開までには時間もかかります。発信したい情報の中でも、投資対効果(ROI)の高いものを選んで活用するなどの戦略が求められるでしょう。

より詳しい動画コンテンツの運用方法などは、以下よりご覧いただけます。


BtoB企業に動画マーケティングをおすすめする理由4つと、具体的な活用シーン5例
https://btob.medix-inc.co.jp/blog/btob-videomarketing

 

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、購買意欲の高まっていない潜在層にリーチしたいときに最適です。リスティング広告と違い、ユーザが具体的なワードで検索しない状況で表示されます。Webサイトやアプリを通じて、幅広いユーザにアプローチできるのが特長です。画像、動画、テキストなど多様な形式で表示されるため、視覚的なインパクトを与えることができます。


一方、BtoB分野では、ディスプレイ広告はCPAが高くなる傾向があります。BtoBマーケティングを行う際は、ディスプレイ広告との相性が悪いケースもあることを覚えておきましょう。

ディスプレイ広告(ノンリターゲティング)は、購入意欲が低いユーザ層に表示される可能性が高く(下記図参照)、BtoB顧客が衝動的に購入に至るケースも少ないという特長も相まって、CPAが高騰しやすいのです。

 

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BtoB広告でディスプレイ広告を運用する際は、CPAだけではなく、ROASや受注単価で広告を評価すると、より効果的に活用できます。

より詳しいディスプレイ広告の運用方法は、以下よりご覧いただけます。


【セミナーレポート】<BtoB企業向け>ディスプレイ広告に“ありがちな落とし穴”と活用事例
https://btob.medix-inc.co.jp/blog/lineyahooseminarreport

 

SNS広告

SNS広告とは、FacebookやInstagram、X(旧Twitter)といったソーシャルメディアのサイトで表示される広告のことです。
SNS広告の大きな利点の1つは、ターゲットに正確にリーチできる点です。特定の職種や業界で働いている人、あるいは決定権を持つ担当者に、直接アプローチすることができます。BtoBでは、職業や業界にフォーカスしたターゲティングが効果的です。


ただし、BtoBにおいては、継続的な広告展開と長期的な関係構築が求められるため、即時の成果を期待するのは難しい場合もあります。BtoBにおける具体的なSNSの活用方法については、次章で詳しく紹介します。

 

ソーシャルメディア戦略の展開

 

SNSを活用したマーケティングは、BtoBにおいても非常に効果的です。SNSは単にターゲット層へのリーチを広げるだけではなく、企業の最新情報や専門知識を共有する場として機能し、ブランドの認知度の向上や信頼性にも貢献します。
SNSマーケティングには、主に「SNS広告」と「SNSアカウント運用」の2つの方法があります。SNS広告は、ソーシャルメディア上で展開される広告であり、特定のターゲット層に広告を配信します。一方、SNSアカウント運用は、企業がSNSアカウントを通じて無料で情報を発信し、フォロワーとの関係を築く活動です。
ここからは、BtoBのリード獲得に向いているSNS広告のうち、「Facebook広告」と「Instagram広告」について、より詳しく解説します。

 

Facebook広告の活用

Facebook広告は、ユーザが実名で登録しているため、Web広告の中でも高いターゲティング精度を誇る広告手法です。2022年のアップデートでは「ビジネスの意思決定者の役職および興味・関心」「ビジネスの意思決定者」といったBtoB向けのターゲティング条件も加わりました。この特性により、ビジネスの主要な決定者に直接アプローチすることが可能であり、BtoB分野において非常に有効です。

Facebook広告は、ユーザの興味・関心や属性に基づいて表示され、検索行動をともなわない潜在的な顧客にもリーチすることができます。 顕在層が限られているBtoBの分野では、今後の顧客になり得る潜在顧客へ早期にアプローチできることもメリットです。
また、「製品やサービスの認知度を高めたい」「資料請求数を増やしたい」などの目的別に広告配信を最適化できる機能もあり、管理画面を常に監視せずともROASの高い広告運用が可能です。

一方、デメリットとしては、Facebook広告は潜在顧客を対象とするため、リスティング広告に比べてCPAが高くなる傾向がある点です。リスティング広告は、すでに検索行動を起こしている顕在層にアプローチするため、CVRが高くCPAが低くなる傾向があります。しかし、Facebook広告は、まだ検討段階にない潜在顧客にリーチすることが多いため、このようなコストの違いが生じます。

より詳しいFacebook広告運用法は、下記よりご覧いただけます。


事例から学ぶ:Facebookリード獲得広告でコンバージョン率を改善
https://btob.medix-inc.co.jp/blog/facebook-lead-ads


BtoB商材で使える!Facebook広告の新ターゲティングセグメントと活用のヒント
https://btob.medix-inc.co.jp/blog/facebook-position-targeting

 

Instagram広告の活用

Instagram広告は、Facebook広告と同様にターゲティング精度が高く、リード獲得を目指すときに有用な広告媒体です。

写真・動画などのビジュアルコンテンツを中心とした広告配信が特長で、若年層向けや、ファッション・美容などの視覚的要素が重要な商材には、非常に効果的な広告手法とされています。Instagramは、2012年にFacebookに買収され、広告アカウントが連携しているため、Facebook広告のターゲティング情報をそのまま活用できるのも大きなメリットです。

デメリットとしては、コンテンツの品質や視覚的な要素が重要となるため、クオリティの維持が課題となることがあります。また、視覚的なコンテンツが得意でない業界や商材に対しては、ほか広告手法を使用したり、組み合わせたり、といった工夫が必要な場合もあります。

より詳しいInstagram広告運用のコツは、以下よりご覧いただけます。


事例から学ぶ:Instagram広告の活用によりFacebook広告の効果頭打ちを打開!
https://btob.medix-inc.co.jp/blog/instagram-ads

 

BtoBにおける SNSアカウント運用の成功戦略

BtoBのSNSマーケティングで、SNS広告と同様に重要なのが、企業のSNSアカウント運用です。SNSアカウント運用は、広告費をかけずに企業のブランド認知度を高め、フォロワーとの信頼性を構築する手段になります。

BtoBでのSNSアカウント運用の成功戦略には、大きく分けて3つのポイントがあります。


1.SNSの特長を理解し、目的に合わせて使い分ける
各SNSの特性を把握し、目的に応じて使い分けることが重要です。例えば、リアルタイムでのイベント告知にはX(旧Twitter)、長期的なリード獲得にはFacebookが適しているといった違いがあります。


2.良質なコンテンツを継続的に発信する
フォロワーの質を高めるためには、価値のある情報を継続的に提供することが必要です。専門知識や業界トレンドに関する情報、顧客のニーズを解決するソリューションに焦点をあてたコンテンツは、フォロワーの関心を引き、企業の専門性や信頼性を高めます。


3.過度な宣伝を避ける
SNSは、コミュニケーションと情報共有が中心の場です。過度な宣伝は避け、価値のあるコンテンツの共有に重点を置くのが望ましいです。フォロワーは、過度に宣伝的な内容を避ける傾向にあるため、情報提供型のアプローチが求められます。

 

コンテンツマーケティングの活用

 

  • ここまで解説してきたBtoB広告と併せて、検討・実施したいマーケティング施策が、「コンテンツマーケティング」です。

    コンテンツマーケティングとは、企業やブランドがオンライン上で顧客との関係を築くために、価値のある情報やコンテンツをオンライン上で提供することで、顧客との関係を築き、ビジネスを成長させるマーケティング手法です。
    具体的には、下記コンテンツを活用します。

    ■ブログ記事:ターゲットとなる顧客にとって役立つ情報や、業界の最新動向などを記事として発信します。
    ■ SNS:Facebook、Twitter、InstagramなどのSNSで、日常的な情報発信や顧客との交流を行います。
    ■ホワイトペーパー:専門性の高い情報をまとめた資料で、顧客の課題解決や理解を深めるのに役立ててもらいます。
    ■動画:商品やサービスの使い方、イベントの様子などを動画で紹介し、顧客の興味を引きます。

    コンテンツマーケティングは従来の広告や宣伝とは異なり、顧客のニーズに寄り添い、有益な情報を届けることに重点を置いている点が特長です。効果的なコンテンツマーケティングを行うためには、まずニーズを理解し、正確で信頼性のある専門性の高い情報を届けることが重要です。BtoB広告と併せて実施することで、コンテンツによって顧客の理解と信頼性を高められるため、さらに効果的なリーチが可能となります。

    下記は、メディックスが支援したコンテンツマーケティング施策の事例です。具体的なコンテンツ作成のヒントとともに紹介します。

 

コンテンツマーケティング事例1:富士電機株式会社

「作成したマップを羅針盤に有意義な議論が交わされ、施策やコンテンツの質が、さらに向上することを期待」

 

大手電気機器メーカーの富士電機株式会社は、2000年から自治体向けの情報システムサービスを提供。自治体や行政機関に向けたマーケティングの一環として、Webサイトのリニューアルを行うことになりました。

リニューアルにあたり、自社のサービスの強みやターゲット層を明確にするため、カスタマージャーニーマップを作成するワークショップを開催。営業担当者だけではなく、エンジニアも含めた異なる職種が参加したことで、システムの名称が、実は顧客に十分に認知されていないことが判明し、情報発信の方法を見直す必要があることがわかりました。

コンテンツマーケティングにおいては、顧客のニーズを的確にとらえ、それを基にした情報発信が重要です。カスタマージャーニーマップによってお客様のニーズが整理・体系化され、各商材に最適化したコンテンツを企画・制作する際の基盤が整いました。

これにより、サイトリニューアルの根本的な戦略が明確になり、メディックスなどの外部パートナーとも、より共通理解が深まったことで、施策やコンテンツの質の向上にもつながっています。

より詳しい富士電機株式会社の事例インタビューはこちら
https://btob.medix-inc.co.jp/bm_site_voice_fujielectric

 

コンテンツマーケティング事例2:SCSK株式会社

「オウンドメディアでは製品PRではなく、お客様の課題に寄り添ったコンテンツを公開

 

ビジネスに必要なITサービスを幅広く提供するSCSK株式会社。同社のプラットフォームソリューション事業部門は、自社ITプロダクトの販売促進のため、2018年に「SCSK IT Platform Navigator」というオウンドメディアを開設しました。

このオウンドメディアでは、製品のPRではなく、顧客の課題に焦点をあてたコンテンツ戦略を採用しています。例えば、セキュリティ製品に関しては、情報漏えいの防止やガバナンス順守の徹底といった顧客の本質的な課題解決につながる情報を提供しています。

こうした良質なコンテンツを制作するには、顧客の視点に立った具体的な事例や解決策を盛り込むことが重要であり、専門的な知識と業界理解が必要です。
そのため、運営開始初期には、「記事執筆には、自社製品への深い理解やメディア方針の共有が必須になるため、求める品質を満たすコンテンツ制作ができる会社を見つけられない」というアウトソーシングの課題に直面。

この課題を解決するために、SCSK株式会社は、コンテンツ制作のパートナーとしてメディックスとの協業を開始。コンテンツの質が向上し、資料ダウンロード数の増加という成果も得られました。現在は「メディックスさんは、デジタルマーケティングを推進していくうえでの心強いパートナーです」と、お話いただくまでになりました。

より詳しいSCSK株式会社の事例インタビューはこちら
https://btob.medix-inc.co.jp/bm_site_voice_scsk

 

BtoB広告支援の成功事例

 

この章では、メディックスが、これまでに支援した実際のBtoB広告事例を通じて、成功要因と戦術の詳細を掘り下げ、BtoB市場での成果を最大化する方法を紹介します。

 

BtoB広告支援事例1:ビジネスエンジニアリング株式会社

「WebサイトでのCV数が、従来の約10倍になりました

ビジネスエンジニアリング株式会社は、グローバルパッケージである「mcframe」の開発・販売などを行なっています。

同社の従来の新規顧客の開拓手段はオフラインの展示会などが主で、オンラインからのアプローチはコーポレートサイトの運用だけに留まっていました。しかし、ある時期からWebサイト経由の新規顧客獲得数が減少。スポット的にリスティング広告を試したものの、期待する効果を得られませんでした。

そこで、同社はかねてから取引のあったメディックスに広告の運用を依頼。Webサイトの訪問者の離脱を防ぐため、従来の単純なリスティング広告ではなく、ターゲットキーワードに基づいた専用のランディングページを作成しました。

こうした施策により、訪問者の滞在時間が延び、Webサイト経由でのCV数が従来の10倍に。現在は「メディックスさんは、Web広告の運用だけではなく、マーケティング全般の相談に乗っていただける頼もしい存在です」と、お話くださるまでになりました。BtoB広告を適切、かつ戦略的に運用したことが成果につながった成功事例です。

より詳しいビジネスエンジニアリング株式会社の成功事例インタビューはこちら
https://btob.medix-inc.co.jp/bm_site_voice_b-en-g

 

BtoB広告支援事例2:株式会社グッドパッチ

「有効商談率が、約1.35倍に向上

デジタルプロダクトのUI/UXデザインを提供する株式会社グッドパッチ。近年の競争激化にともない、従来のインバウンドでのプロジェクト獲得は鈍化。売上拡大のためにWeb 広告を展開しましたが、目標の有効リード数や有効商談数に届かず、広告への投資判断をつけられない状態に。

大きな課題は、Salesforceに蓄積された商談データと、リスティング広告やFacebook広告などのWeb広告データが連携しておらず、広告の投資対効果(ROI)が明確に見えないことでした。そのため、どの広告が有効なリードや商談に貢献しているのかが把握できず、PDCAサイクルを効果的に回すことが困難でした。

メディックスは、まずSalesforceの商談データと広告データを連携。これにより、どの訴求が有効リードや商談に結びついているのかをデータで分析できるようになり、効果的な広告戦略を構築することが可能となりました。

このアプローチにより、有効商談率を約1.35倍に向上させ、広告投資の効果を最大化することに成功しました。マーケティング担当の角野さんは、「取り組むべきリードと商談が増えたことで、マーケティングとセールスが噛み合い始めました」という体験談もお話しくださっています。

 

より詳しい株式会社グッドパッチの成功事例インタビューはこちらです。
https://btob.medix-inc.co.jp/bm_site_voice_goodpatch

 

BtoB広告支援事例2:Thinkings株式会社

「顕在系キーワードからの『MQL』が、10倍以上に増加

Thinkings株式会社は、採用管理システム「sonar ATS」を開発・販売する企業です。システムの優れた評判にもかかわらず、認知度が上がらないという課題を抱えていました。そこで、リスティング広告のインハウス運用を開始。しかし、MQL(確度の高い見込み客)獲得に苦戦していました。

 

これまでの自社での広告運用が適切なのか、加えて今後の成長余地についても、判断が難しかったため、メディックスへマーケティング支援を依頼。リスティング広告と商談データの連携を強化し、どのキーワードや広告が有効なリードを生み出しているのかをデータに基づいて明確に分析しました。

この取り組みにより、同社は顕在系キーワードからのMQLを10倍以上に増加させることに成功。データドリブンなマーケティングによって広告戦略を最適化することで、MQLを効果的に増加させた事例となりました。

より詳しいThinkings株式会社の成功事例インタビューはこちら
https://btob.medix-inc.co.jp/bm_site_voice_thinkings

 

まとめ

 

BtoB広告は、企業の認知拡大やリード獲得において、非常に効果的な手段です。BtoB広告の戦略を成功させるためには、ターゲットの明確化、適切な広告媒体の選定、加えて、予算管理が鍵となります。

本記事では、BtoB広告の基本戦略から、リスティング広告やマイクロソフト広告、動画広告、ディスプレイ広告といった主要なデジタル広告の手法まで、実践的なアプローチを事例とともに紹介しました。

メディックスは、これまでに450社以上のBtoBマーケティング支援を行なってきました。これからBtoB広告を始める方も、すでに取り組まれている方も、気になることがあれば、ぜひご相談ください。

 

※本記事に掲載の製品・サービスなどの名称は、各社の商標または登録商標です。

 

Tag: BtoBマーケティング


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メディックスBtoBマーケティング編集部

デジタルマーケティングの基本的な考え方や最新情報、実践的なノウハウを探している、BtoBマーケティング担当者向けに、日々のマーケティング業務のプラスになるお役立ち情報を厳選して発信しています。

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